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Ⅱ.地質、測量、土木、建築等の知識(12問)
17. 下図は,種々の断層地形を模式的に示したものである。図のA~Dに当てはまる名称の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
解答:(4)
参考:第二回改訂版 地盤調査の実務,P.45
18. 次は,岩石の分類について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(2) 変成岩は,既存の岩石が風化作用を受けた岩石である。
解答:(2)
変成岩は、圧力を受けて変成したものは剥離構造を有し、熱で変成したものは起源岩の特徴を残しながら強度が増したものが多い。
引用:
ボーリングポケットブック(第5版) 、P.292
19. 次は,地震について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(4) 震源から地上に最初に到達する地震波は,S波(横波)である。
解答:(4)
地震計の記録を見ると、まずP波が続き、その後にS波が到達して、最後に表面波(ラブ波、レイリー波)が記録される。
P波が到着してからS波が到着するまでの時間を初期微動継続時間という。
引用:第二回改訂版 地盤調査の実務,P.64
20. 下表は,火山の分類と実際の火山の組合せを示したものである。不適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
解答:(4)
カルデラ:阿蘇カルデラ、屈斜路カルデラ、支笏カルデラ、etc.
雲仙普賢岳(溶岩ドーム(溶岩円頂丘と同じ))とは雲仙岳の山頂部を指し、雲仙岳(成層火山)という場合はもっと広範囲に山全体を指すときに用います。
過去問題:平成26年:問15
21. 次は,近年の測量技術について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1) 国土地理院が制定した「GNSS測量による標高の測量マニュアル」では,GNSS測量機を用いて気象条件に左右されずに3級水準点を設置できる。
解答:(1)
電波の大気による遅延(大気遅延)は標高に大きく影響を及ぼす場合があることから、作業地域の気象条件に十分注意することが必要である。
引用:
GNSS測量による標高の測量マニュアル、概説:1.はじめに
過去問題:令和元年:問21、平成30年:問21
22. 次は,ボーリング柱状図の地点情報について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(3) 緯度経度の準拠楕円体は,日本測地系がGRS80楕円体,世界測地系はベッセル楕円体である。
解答:(3)
・世界測地系:GRS80楕円体であり、座標系はWGS84が使用されている。
・日本測地系:回転楕円体として、ベッゼル楕円体が使用された。
引用:
ボーリングポケットブック(第5版) 、P.501
23. 次は,コンクリートについて述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(4) 凝固し始めの状態をフレッシュコンクリート(生コンクリリートまたは略して生コン)という。
解答:(4)
凝固する前の状態をフレッシュコンクリート(生コンクリリートまたは略して生コン)という。
引用:平成19年:問18
過去問題:平成30年:問23、平成28年:問23、平成27年:問23、平成26年:問18、平成15~25年まで問18で毎年出題された。(*平成29年のみ出題されず)
24. 次は,ダムの地質調査について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(2) 調査の初期段階では,全体的な地質状況を把握するために,ボーリングは広域的に数多く配置し,その深度は浅くするのが一般的である。
解答:(2)
調査の初期段階では,計画全域の地質構造,岩石の性状の大略を知るために,文献収集,地形判読,地質踏査を実施するのが通例である。
引用:平成26年:問19、平成27年:問25
過去問題:平成30年:問24、平成27年:問25、平成26年:問19
25. 次は,地球環境問題について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1) 日本では,一般的にpH4.0以下の降水を酸性雨という。
26. 次は,根切り工事において,軟弱な粘性土が直接の原因となって起こるトラブルを示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1) ヒービング
(2) ルーフィング
(3) ボイリング
(4) パイピング
解答:(1)
(1) ヒービング
ヒービングとは、軟弱な粘土地盤を掘削する場合、掘削背面の土塊重量が掘削面下の地盤支持力より大きくなると、地盤内にすべり面が発生し、このために掘削底面に盛り上がりが生ずる現象。(*盤ぶくれと発生原因が違う)
(2) ルーフィング
「有孔ルーフィング」とは、下地の伸縮、亀裂発生により防水層に影響を及ぼさないため、下地と絶縁する絶縁工法に使用するもので、ルーフィング(フェルト)に孔をあけたもので、孔の部分だけアスファルトが浸透下地に点着する。ルーフィングシートを積層する方法。
(3) ボイリング現象
ボイリング現象(ボイリングげんしょう)は、孔底および孔周囲が砂地盤の場合で、孔内水位より孔周囲の地下水が高い場合に孔周囲から浸透流によって、孔底より砂粒子が水と共に吹き上がる現象である。
(4) パイピング現象
シルトや砂質の地盤内で脆弱な部分に浸透水が集中すると、やがてパイプ状の水の通り道ができる。パイプの前後における水位差があり、動水勾配が大きくなると土中の浸透性が高まり、水とともに流動化した土砂が地盤外へ一気に移動する。動水勾配の増加次第では、土砂が噴出するような激しい挙動を見せる。
(*)盤ぶくれ
盤ぶくれ(ばんぶくれ)とは、地盤を掘削したとき、掘削底面より下に存在する上向きの圧力を持った地下水により掘削底面の不透水性地盤が持ち上げられる現象のこと。(*ヒービングと発生原因が違う)
引用:Wikipedia
27. 次は,盛土施工時の軟弱地盤の動態観測に用いられる計器を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(2) RI水分密度計
解答:(2)
RI水分密度計の結果の利用では,道路,鉄道,滑走路などの路床,路盤および路体などの締固め度を判定し,締固め施工の品質管理,施工管理に利用する。軟弱地盤の動態観測に用いられない。
引用:
地盤調査―基本と手引きP.205
28. 次は,液状化が発生する可能性が高い地形を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1) 丘陵地
解答:(1)
山地・丘陵地は、液状化が発生する可能性が低い地形。*丘陵地(きゅうりょうち)は傾斜面ないし平坦面、急斜面、開析谷沿いの小段丘面、丘麓緩斜面、谷底面などからなる複合地形をなす。
*引用:第二回改訂版 地盤調査の実務,P.36
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