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Ⅳ.調査技術の理解度(12問) 67.下図は,層理面(ハッチ部)の走向を測る際の,クリノメータの置き方を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(3) C
解答:(3)
参考:第二回改訂版 地盤調査の実務、P.43
68.次は,1m深地温探査の特徴を述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1)地表面の温度を計測して,深度1mにおける地温を推定する調査法である。
解答:(1)
1m深地温探査は,その名のとおり地表面から1mの深さの温度(この場合は地温)を測定して,地下に周辺と温度が違うゾーンがないかを探るものです。(*地温を直接計測する調査法)
69.次は,海上ボーリング調査の安全に関する事項について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(3)船舶での作業は,必ずボーリング機長の指示に従う。
解答:(3)
天気予報および通船船長の判断を重視し,早めの退避が必要であると同時に無理な船出は厳禁すべきである。また,陸上との緊急時の連絡方法を決めておく必要がある。
引用:第二回改訂版 地盤調査の実務、P.328
70.次は,各種調査法の特徴を述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(2)電気探査で得られる比抵抗値は,岩盤の硬軟を判断するのに適している。
71.次は,地質調査の報告書の意義と作成上の心構えについて述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(4)実施内容の記録と報告を記載する際は,主観性と正確さが要求される。
解答:(4)
実施内容の記録と報告を記載する際は,客観性と正確さが要求される。
72.次は,ボーリング調査の品質が孔内計測や設計・施工に与える影響について述べたものである。不適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
解答:(1)
粘性土の一軸圧縮強さが小さくなり、過小設計につながる。
参考:第二回改訂版 地盤調査の実務、P.152
73.次は,一次元圧密理論(テルツァーギの圧密理論)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(4)体積圧縮係数mvは圧密進行中において常に一定である。
解答:(4)
体積圧縮係数mvは圧密進行中において常に一定ではない。一次元圧密理論の諸仮定・ 土粒子は非圧縮・ 水も非圧縮・ 透水係数や土骨格の硬さなど均質一様・ 土の変形は一次元的に生じる(鉛直荷重も一様)・ 変形は微小・・・「現実は変形(圧縮)しているが、変形(圧縮)していない」とする考え方(微小変形理論)
74.次は,土の粒度試験(J IS A 1204:2009)より得られる結果について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(2)Uc<10 の土は「粒径幅の広い」土である。
解答:(2)
均等係数Ucと曲率係数Uc’は、土の粒度の広がりや形状を数値化したものである。均等係数Ucは粒径加積曲線の傾きを表すもので,大きくなるほど粒径の幅が広いことを示している。細粒分5%未満の粗粒土に対し,Uc≧10の土は「粒度幅の広い」といい,Uc<10 の土を「分級された」という。
引用:
土質試験 基本と手引き,P.36
75.次は,各試験における報告事項について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(3)CBR試験では,ピストン貫入時の間隙水圧を報告する。
解答:(3)
CBRは,供試体表面に直径5.0cmの貫入ピストンを2.5mmまたは5.0mm貫入させたときの荷重強さ(または荷重)を,標準荷重強さ(または標準荷重)に対する百分率で表したもの。
引用:
土質試験 基本と手引き,P.79
76.下図は,地表起振と孔中起振の条件と地盤の速度構造および走時曲線を示したものである。孔中起振による走時曲線として適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
なお,受振は水平な地表で行うものとし,地表起振点と発破孔は同一測線上にあるものとする。ただし,弾性波速度層は,第1速度層(V1=500m/s)と第2速度層(V2=3000m/s)とする。
解答:(4)
走時曲線の30m付近以降のグラフは同じため20mの点に注目する。
直角三角形の斜辺の長さの求め方
直角三角形の直角をつくる2つの辺の長さをa、bとして、斜辺の長さをcとします。
ピタゴラスの定理より
a×a+b×b=c×cが成立する。
よって、斜辺の長さは c=10√5となる。
ある距離を、ある速度で進んだ時にかかる時間
〔公式〕時間 = 距離 ÷ 速度
◆表面起振
20m ÷ 500m/s = 0.04s
◆孔中起振
(10m ÷ 500m/s ) + (22.36m ÷ 3000m/s )
= 0.02s + 0.0075s
= 0.0275s
20m地点において表面起振より速い(4)が適切となる。
【以下は考え方の参考】
走時曲線について
縦軸の走時=時間を表し、横軸は距離を表す。
角度が90°に近いほど遅い伝わる。角度bは角度aより速く伝わる層を表す。
20m地点で、速く伝わった順位は(4)、地表起振、(3)、(2)、(1)となる。
40m地点で、速く伝わった順位は(4)、(3)、(2)、地表起振、(1)となる。
断面図について例え話で説明すると
起振地点を出発地点と考え、V1=500m/sで走れる一般道路、V2=3000 m/sで走れる高速道路と考える。
(地表起振)
出発地点が一般道路上で、目的地が5kmの場合、高速道路にのってから5kmに向かうより直接一般道路で向かう方が速い。
しかし、目的地が150kmの場合、150kmを一般道路で向かうより高速道路にのった方が速い。
紫破線より左側は一般道路を使った方が目的地に速く到着できる地点を表し、紫破線より右側は高速道路を使った方が速く到着できる地点を表す。
(孔中起振)
出発地点が高速道路上の場合、目的地が一般道路上にある(=受振点が地表面上にある)ため、必ず一般道路を通らなければならない。
地表起振が(4)より速く受振している地点は層厚10mより近い地点。
77.次は,屈折した波動を利用する物理探査あるいは測定について述べたものである。空欄A~Dに当てはまる探査法の適切な組合せ一つ選び記号((1)~(4))で示せ。
78.次は,縦断方向に長い河川堤防の物理探査を効率的に実施する手法を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1)比抵抗法二次元探査
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- #地質調査技士-Ⅳ解説
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