79.次は,地すべりの安定解析(簡便法)に必要な物性値,または条件を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1) 降水量
(2)粘着力,せん断抵抗角
(3)地下水位
(4)移動土塊の単位体積重量
80. 次は,地震応答解析に関連する室内試験を示したものである。不適切なもの一つを選び記号(( 1)~(4))で示せ。
(1)三軸圧縮試験
(2)定ひずみ圧密試験
(3)中空ねじり試験
(4)一軸圧縮試験
81.次は,有限要素法( Finite Element Method)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号( (1)~(4))で示せ。
(1)地盤の応力・変形解析や浸透流解析などに用いられる。
(2)三次元解析も行われるが,その解析精度はコンピュータの性能による。
(3)入力パラメータとなる地盤定数と地盤のモデル化は極めて重要である。
(4)地盤が複雑な形状で,物性の異なる部分がある場合でも適用できる。
82.次は,杭基礎について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号( (1)~(4))で示せ。
(1)短い杭基礎では,杭に曲げが生じないため,水平方向の地盤反力は検討する必要はない。
(2)杭基礎の鉛直支持力は,先端支持力と周面摩擦力に分けられる。
(3)支持層が深い場合や良好な支持層がない場合,摩擦杭が採用される場合がある。
(4)杭の区間で圧密沈下が生じる地盤では,負の摩擦力の検討が必要となる場合がある。
83. 次は,圧密沈下量を算出する上で必要な物性値または条件を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1)排水層の位置
(2)土の透水係数
(3)土の一軸圧縮強度
(4)圧密層の層厚
84.次は,「道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編」の方法による,「直接基礎の許容鉛直支持力」を求めるのに必要な地盤の物性値を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~ (4))で示せ。
(1) 粘着力
(2)単位体積重量
(3)圧密降伏応力
(4)せん断抵抗角
85. 次は,三軸圧縮試験の試験条件と現場の模式条件について示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。
(1)圧密非排水試験 .CU .:不飽和粘性土の非排水せん断強さの推定
(2)圧密排水試験 .CD.:砂質土地盤の安定問題,粘性土地盤掘削時の長期安定問題
(3)非圧密非排水試験 .UU .:非排水せん断強さの推定,粘性土地盤の短期安定問題
(4)圧密非排水試験 .CU .: 粘性土地盤を圧密させてからの短期安定問題,強度増加率の推定
86. 次は,軟弱地盤上に計画されている構造物基礎地盤調査で実施される土質試験について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~ (4))で示せ。
(1)軟弱粘土層の圧密特性を把握する目的で土の圧密試験を実施した。
(2)深度 20mより浅い砂質土層で液状化の簡易判定のために土の粒度試験を実施した。
(3)有効土被り圧を計算するため土粒子の密度試験を実施した。
(4)杭周面摩擦力を計算するために粘性土層の一軸圧縮試験を実施した。
87. 次は,突固めによる締固め試験結果が盛土施工に利用される項目を示したものである。不適切なもの一つを選び記号( (1)~(4))で示せ。
(1)盛土材料としての適否の評価
(2)過転圧になりやすい土質かどうかの評価
(3)所定の締固め度が得られる含水比の範囲
(4)路床としての適性と舗装構成
88.次は,屈折法地震探査の走時曲線について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号(( 1)~(4))で示せ。
(1)二つの起振点間を伝播する走時を全走時と呼び,地形の凹凸や速度構造により,その値は異なる。
(2)原点走時は原則一致する。
(3)異なる2つの起振点から同一方向に伸びる走時曲線は,同じ受振区間で互いに平行になる部分が存在する。これを走時曲線の平行性という。
(4)解析を行う二つの走時曲線間で双方の走時曲線の折れ点の数は等しい。これは全ての走時曲線の組み合わせにおいても成立する。
89.次は,地下水探査における物理探査手法の適用について述べたものである。空欄A~Dに当てはまる語句の適切な組合せ一つを選び記号((1)~ (4))で示せ。
・二次元比抵抗探査では,変質などによる【A】部が着目点として重要である。
・放射能探査の結果,周辺部よりラドンの濃度が高くスペクトル比が【 B】箇所は,裂か部の可能性がある。
・屈折法地震探査では,岩盤中の【C】は断層の可能性があり地下水構造解釈の着目点となる。
・CSAMT法(電磁探査)を花崗岩地帯のような高比抵抗地盤に適用する場合は,【D】効果により調査精度が低下する場合がある。
90. 次は,二次元比抵抗探査による地盤状況の推定について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号(( 1)~ (4))で示せ。
(1)深部の地下水はイオン含有量が多く,相対的に比抵抗が低い傾向にある。
(2)比抵抗が低くなる条件として,粘土鉱物の存在,含水比が低い,金属鉱物の存在等があげられる。
(3)岩盤中の亀裂の発達した破砕帯は,地下水面以浅では飽和度が低下し,高比抵抗を示す場合がある。
(4)花崗岩の分布する山地において,地表の風化帯と新鮮岩との境界に現れた低比抵抗帯は地下水が貯留されている可能性がある。
▼クリックで-Ⅴ解説▼